ツアー

東京で歴史を巡りたくなったらこれ!はとバスが提供する「忠臣蔵・赤穂浪士の軌跡を追う!」を紹介します。

はとバス赤穂浪士ツアー

忠義の志士を題材として、今でも日本人の心を鷲掴みにする「忠臣蔵」。昔は歌舞伎や小説で、現代ではドラマや映画で語り継がれている物語です。そんな忠臣蔵にまつわる名所が、赤穂だけでなく東京にも沢山あります。

今回は、はとバスが提供する、講談師と一緒に「忠臣蔵・赤穂浪士の軌跡を追う!」ツアーに参加した時のことを紹介します。赤穂浪士ファンには是非オススメしたいツアーです。これまでの実績から開催される時期は、討ち入りがあった12月14日を中心に前後約2週間のようです。

このツアーはただ史跡を巡るだけではありません。随所で講談師の方が解説をしてくださるので、観光中も気分が盛り上がります。

今は、ツアーなど開催が難しいですが、再開されるのが心待ちされます。

「忠臣蔵・赤穂浪士の軌跡を追う!」ツアー開催時期

ここ数年の開催時期

  • 2020年は無かったと思います
  • 2019/11/23~2019/12/22
  • 2018/11/23~2018/12/24
  • 2017/11/25~2017/12/24

と、例年11月末から12月までの1ヶ月がツアー期間です。期間限定というのがまた、一層魅力を高めている気がします。

行程と所要時間

2019年のツアー行程

ツアーの工程は次の通りです。

  1. 出発場所:東京駅丸の内南口
  2. 皇居東御苑
  3. 昼食場所:根岸「笹乃雪」 (講談ライブ「赤穂義士伝」)
  4. 吉良邸跡・回向院・両国橋
  5. 大石良雄ほか十六人忠烈之跡 (大石内蔵助らの最期の地) 
  6. 泉岳寺 
  7. 解散場所:東京駅丸の内南口

所要時間

出発時間は9:30で、解散時間は16:50の、7時間20分です。

ツアー詳細

ここからは、ツアー参加した時の詳細を紹介したいと思います。

出発場所:東京駅丸の内南口 

ツアー参加当日の朝はあいにくの雨でした。天気予報では徐々に晴れてくるということでしたので、祈りながら、集合場所に向かいました。

はとバス集合場所

週末という事もあり、バスはほぼ満車でした。皆さん時間をきっちり守って集合されましたので、時間通りにバスが出発いたしました。

皇居東御苑

赤穂浪士関連場所として、皇居では「松の廊下跡」があります。この松の廊下から、壮大な忠臣蔵の物語が始まる訳です。ツアーの初めに訪れる場所として、正に最適な場所です。といいつつ当日は立ち入れない日でしたので遠くから。

皇居写真

今は建物は残っておらず、石碑があるだけですが、元禄の時代のまさにこの位置で起こったのかと当時を偲びしばし眺めておりました。

その他、江戸城を警護するために与力、同心が詰めていた番所なども見学しました。

同心詰所
与力、同心とは?

江戸時代の与力や同心は、現代の警察官のような役割を担っています。

与力の方が同心よりも身分が高く、馬に乗る事ができるのが与力で、乗流ことが出来ないのが同心といった差もあります。

皇居では自由時間もありましたので、綺麗な庭園を観光いたしました。

皇居写真

「菊の御紋」が入ったお土産を買いたくて、お土産屋を散策して、素敵なケースに入った金平糖をお土産に買いました。

皇居お土産

昼食場所:根岸「笹乃雪」

次に、昼食場所の「笹乃雪」さんです。「笹乃雪」さんは、創業320年の豆富料理の専門店で、赤穂浪士にゆかりのある老舗とのことです。赤穂浪士にも供された当時の製法そのままににがりと湧き水のみを使用した製法を今でも続けられています。

この「笹乃雪」さんには赤穂浪士にまつわる伝説があります。

元禄15年12月14日に、討ち入りがあり主君の仇討ちを果たした浪士達は大名屋敷にお預けとなりました。そのうちの一つが細川家のお屋敷でした。その細川家のお屋敷に、公弁法親王様のお心遣いによって「笹乃雪」さんの豆富が届けられました。

この時届けられた豆腐には、別の思いも込められていました。実は「笹乃雪」さんの娘のお静さんが細川家お預けの赤穂浪士の一人、磯貝十郎左衛門に心を寄せていたということです。

二人の出会いは、お静さんが雪道で足をとられ滑りそうになったのを十郎左衛門が助けた時。そして、十郎左衛門が俳人の宝井其角に連れられて来店したことで2人は再会します。その後も十郎左衛門はたびたび来店したようですが、もちろん本当の名前も身分も明かすことはありませんでした。もちろん、二人のお話に楽しい続きはありませんが、白いお豆富のように、おぼろで淡い伝説です。

「笹乃雪」ホームページより一部抜粋

磯貝十郎左衛門は、討ち入り時には、裏門隊に属していました。十郎左衛門は、吉良邸が暗いことにいち早く気づき、吉良家の台所役から蝋燭を出させ屋敷内に灯すといった機転を利かせるという手柄を立てたことで知られています。

そんな伝説に想いを馳せながら、昼食をいただきました。昼食は豆富づくしでした。

そして、昼食の途中から、講談師による講談ライブ「赤穂義士伝」が始まりました。20分ほどのお話でしたが、やはりプロは違います。

講談師舞台

お話を聞いていると、まるで当時の状況が目の前に映像が流れるように思い描かれました。映画を見ているような気分で、20分があっと言う間に過ぎてしまいました。「もっと聞きたい。。」正直な感想です。

吉良邸跡・回向院・両国橋

昼食の後は、吉良邸に向かいます。個人的にはこのツアーのクライマックスです。もちろん吉良邸の全部が残っているわけではありませんが、今でもその場所が残っています。日本が歴史ある国であることを改めて感じます。ここでも、講談師さんが、討ち入りの講談をして頂きました。

講談師@吉良邸

討ち入りの衣装を持って来て下さっていたので、お借りして記念撮影。気分は元禄になりました。

吉良邸

そこから、回向院と両国橋です。吉良邸と回向院、両国橋の訪問順は道路の混雑具合などによって変わるようでした。

回向院は、討ち入りを果たした赤穂浪士一同が休憩のために向かった場所です。赤穂浪士との関わりについて幕府からの追求を避けたかったからと考えられますが、実際は、回向院は赤穂浪士の受け入れを断ったようです。

そのため、赤穂浪士一行は両国橋東詰で休息しながら上杉家からの追手に備えました。しかし、上杉家からの追手が来なかったため泉岳寺に向かいます。ツアーも同じように泉岳寺に向かいます。

大石良雄ほか十六人忠烈之跡 (大石内蔵助らの最期の地)

ツアーでは、続いて、大石内蔵助達が切腹した場所に行きます。細川家の下屋敷の建っていた場所になります。そこから、知る人ぞ知る細道を通って泉岳寺に向かいました。さすがツアーガイドですね。

泉岳寺

最後は、浅野内匠頭・大石内蔵助をはじめ赤穂浪士 四十七士が眠る泉岳寺です。お寺の前には、大石内蔵助の像があります。

泉岳寺

今でも、討ち入りのあった12/14には多くの参拝者がお線香をお供えして、泉岳寺の駅を出るとお線香の匂いが漂う程とのことです。

泉岳寺

解散場所:東京駅丸の内南口

そしてツアーの出発の地、東京駅に戻ります。概ね時間通りに到着しました。

まとめ

忠臣蔵の発端となる松の廊下からスタートし、クライマックスの吉良邸、そして「赤穂浪士引き揚げルート」に沿って泉岳寺までを巡る1日のツアーでした。随所で、講談師の説明があって、元禄の時代と現代を行ったり来たりした気持ちになりました。赤穂浪士のファンであればもちろんの事、歴史好きには大満足のツアーだと思います。

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