初心者必見!初めてでも楽しむ事ができる日本100名城めぐり

熊本城

「日本100名城スタンプラリー」をご存知ですか?

私は歴史好きで、お城をみると何故だかワクワクしてしまいます。旅行に行く時は、いつも頭のどこかで「近くにお城があるかな?」と考えてしまいます。

ですので、お城のスタンプラリーがあると知った時は、すぐさま購入しました。旅の目的地のお城に行き、スタンプで記録を残す!私のニーズに完全にマッチしていました。

日本100名城に行こう

少しでもお城にご興味があれば、是非一度「日本100名城に行こう」を手に取っていただければと思います。

この記事では、日本100名城巡りをするにあたって、事前に知っておくと更にお城めぐりが楽しくなる情報を紹介したいと思います。

お城の種類

まずは、お城の種類からです。お城の種類には、軍学者が築城の土台となる地形により分類した、山城、平山城、平城、海城の4種類に分類されます。

山城

山城は、険しい山や丘の頂に築かれた城で、主に戦時の立て篭りに利用されました。戦国時代に自分の領地を守るための要塞として山城が多く築城されました。日本一高い場所に築城された岩村城(岐阜県)をはじめとして、高取城(奈良県)、備中松山城(岡山県)、は日本三大山城として知られています。

備中松山城

写真は、天空の城として有名な備中松山城です。

平山城

平野部にある低い山や丘陵地に築城された城で、戦国時代後期に多く築城されました。平山城では、高台を敵の侵入を防ぐ城郭部とし、平野部に家臣や町人が暮らす城下町が設けられる事が多くありました。代表的な平山城としては、江戸城(東京都)、大阪城(大阪府)などがあります。

大阪城

写真は大阪城です。

平城

平野部に、家臣や町人が住む場所も含めて計画されて築城された城で、戦乱が治まってきた戦国時代末期に多く築城されました。代表的な平城として、二条城(京都府)などがあります。

水城

海、河川、湖等を利用して築かれた城です。代表的な水城として、藤堂高虎がに築いた今治城(愛媛県)があります。

お城の見どころ

天守

お城といえば、まずは初めに思い描くのが天守といっても過言ではないほど、インパクトがあるのが天守です。その天守には昔から残っているもの、後世に復元されたものによって何種類かあります。

現存天守

現存天守は、江戸時代より前に築城されて、現在も天守が残っているお城です。現存天守は12城あり、弘前城(青森県)、松本城(長野県)、犬山城(愛知県)、丸岡城(福井県)、彦根城(滋賀県)、姫路城(兵庫県)、備中松山城(岡山県)、松江城(島根県)、丸亀城(香川県)、松山城(愛媛県)、宇和島城(愛媛県)、高知城(高知県)で、いずれも日本100名城に選ばれています。

写真は、松本城

松本城

と姫路城です。

姫路城

復元天守

図面が残っており、図面を参考に当時の姿を再現された天守のこと。復元天守の中には、掛川城(静岡県)のように、当時の姿を木造で忠実に再現された天守と、会津若松城(福島県)のように、外観のみ復元された外観復元天守があります。

会津若松城

写真は会津若松城です。

以下は、図面などの資料がないために、他の天守を参考に建築されたものになります。

復興天守

天守自体はあったとされているが、詳細がわからないため他の天守を参考にして建築された天守のこと。復興天守には、大阪城(大阪府)などがあります。

模擬天守

もともと天守は無かったが、後の世に建築された天守のことを言います。

上記の天守の種類は、攻城団ブログ「天守の分類(現存天守、復元天守、復興天守、模擬天守の数)」を参考にさせて頂きました。

https://blog.kojodan.jp/entry/2019/02/25/191515

いずれにしても、天守の美しさに見惚れてしまいますが、特に「現存天守」は歴史の重みを感じる事ができるので、悩んだ場合は、現存天守からトライしてみるのが良いかもしれません。

櫓(やぐら)

いち早く敵を発見するために、物見台としての役割を持つのが櫓です。有事には飛び道具の攻撃拠点になったり、平時には武器庫として使用されていました。天守がないお城に置いて、大体天守として使用されていたとも考えれています。天守がなくても櫓があるお城も結構あります。

金沢城

写真は金沢城の物見櫓です。

石垣

石垣もまた、お城の魅力の一つです。城壁や建物の土台として、石を積み上げて造られています。石の積み方は、主に「野面積(のづらづみ)」、「打込接(うちこみはぎ)」、「切込接(きりこみはぎ)」の3種類に分類されます。

石垣

野面積

自然の石をほとんど加工しないで、積み上げる方法。加工せず積み上げるだけでは積石同士の間が大きく開いてしまうため、「間詰石(あいづめいし)」と呼ばれる小さな石で間を埋める事もありました。

打込接

積石を加工し、隙間を少なくしたものが打込接で、より高く石垣を積むことが可能となりました。

切込接

そして、さらに積石を加工し隙間を無くしていったのが切込接です。ただし、加工にコストがかかったためそこまで普及しなかったようです。

その他、「布積(ぬのづみ)」「乱積(らんづみ)」という種類もあります。

虎口/小口(こぐち)

城を構成する曲輪(くるわ)への出入口にあたり、攻守の拠点となる重要な役割を果たす場所です。

上田城

写真は上田城の虎口です。

お城の出入り口になる門もまた、見所の一つです。特に、「大手門(おおてもん)」と「搦手門(からめてもん)」は正面と裏側の位置関係にあり、大手門は豪華に造られていいますが、非公式または逃走用として用いられる搦手門は、目立たない造りになっていることが多いです。

二条城

写真は二条城の大手門です。

日本100名城スタンプラリー

日本100名城選定基準

日本100名城は、2006年に次の3つの基準により選定されています。

  • 優れた文化財・史跡であること
  • 著名な歴史の舞台であること
  • 時代・地域の代表であること

また、これに加えてもう一つ、

  • 各都道府県より1城以上5城以内

というルールもありました。

「公益財団法人日本城郭協会 続日本100名城に行こう」より抜粋

登城完了認定印と登場順位

全てのスタンプを押して、日本城郭協会に、スタンプを押した本を送付すると、登城完了印と登城順位を記入して頂くことができます。

登城認定

私もこれを目指しています。

続日本100名城

日本100名城スタンプラリーの塔城完了者から「次の100城を!」という声が多く挙がったことや、スタンプラリーをきっかけとしたお城ブームにより、建物は残っていない中世の山城も脚光を浴びた事もあり、日本100名城選定から約10年後新たな100城が「続日本100名城」として選出されました。

そして、こちらもスタンプラリーの本が発行されました。

続日本100名城に行こう

お城の御朱印

日本100名城や、続日本100名城のようなスタンプに加えて、お城には御朱印を頂く事ができるお城もあります。

こちらは、会津若松城の御朱印です。

鶴ヶ城御朱印

スタンプラリーと合わせてお城の御朱印も集めてみるのは、いかがでしょうか?

まとめ

この記事では、お城の見どころと、旅の目的地のお城で楽しみ方が増えるスタンプラリーとお城の御朱印について紹介いたしました。お城ファンや歴史ファンだけではなく旅行好きの皆様にもぜひ一度、お城の見所を知って、旅の目的地の一つとして頂くことにご参考になれば幸いです。

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